ウェブマーケティングやコンテンツマーケティングなど、社会に出てから新しいことを学ぶとき、どのようなアプローチをされますか?
ブログや書籍を読んだり、勉強会、セミナーを通じて専門家のノウハウを吸収するなど、いくつかの方法があると思います。
私の場合は、アフィリエイターの鈴木利典(鈴木こあら)さんのセミナーに出たことがきっかけで、このたび「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」という書籍を出版することになりました。
新しいジャンルについての学び方から、書籍をまとめるプロセスまで、共著なので書けなかった巻末の謝辞に代わって、振り返ってみたいと思います。
- BtoBのウェブマーケティング、成果を出す方法に悩んでいた
- SEO会社には、本物はいなかった
- いちばん有益なノウハウを提供していたのが、アフィリエイターの鈴木さんのセミナーだった
- 鈴木さんのセミナーに出ていた人達、本当にスゴい人達だった
- SEOを学んだことで、自分に新しい仕事を創ることができた
- まとめ
BtoBのウェブマーケティング、成果を出す方法に悩んでいた
2年前の春、建築系のコンサル会社のマーケティング担当者として、ウェブ・PR・書籍・広報誌など、総合的な広報・マーケティングの施策の運用を行っていました。
ある程度、マーケティングの基本的なツールは整えることができ、3年目はより大きな施策を活用したいと考えていました。
これ以上、インパクトのある成果を出すためには、SEOかリスティング広告しかなさそう。
でも、コンサルティング会社なので、ターゲットがBtoB、サービス、しかも建設というマニアックな商材。
BtoBのオウンドメディアは成功事例も少なく、一緒に仕事をしていたウェブ制作会社さんも、BtoBでコンテンツマーケティングがうまくいくのかはわからないという状況でした。
SEO会社には、本物はいなかった
企業のウェブがまともに整備されてくると、見込客からの問合せが増えるだけでなく、SEO会社やリスティング会社からひたすら営業電話がかかってくるようになります。
また、こちらかも連絡を取るなどして、さまざまなSEO会社の話を一通り聞いてみましたが、どうやらSEO業界は地殻変動が起きていて、Googleのアルゴリズムが変わった現在では大きな専門性はないということがわかりました。
お話をうかがったSEOやコンテンツマーケティング系の会社の傾向は、以下のいずれかでした。
A バックリンクや内部施策、レポートがウリで、コンテンツは弱い(9割以上これ)
B コンテンツの制作や企画を丸投げできる
Aは話にならないとして、Bのコンテンツ制作を丸投げできる会社さんにも問題があることがわかりました。
コンテンツ作りには本当に苦労していたので制作からお願いできるならぜひと考えていたのですが、実際の進め方をヒアリングしてみると「建設」やBtoBによくある難解な知識について執筆できるライターはほとんどいないということでした。
難易度の高い商材は自分でコンテンツを企画・制作できる環境を整えなくてはいけないのだということだけはわかりました。
いちばん有益なノウハウを提供していたのが、アフィリエイターの鈴木さんのセミナーだった
SEO会社さんにいろいろとヒアリングしてみて感じたのは、自分のビジネスやマーケティングのノウハウに自信を持っているコンサルタントが本当に少ないということでした。
少し目線を変えて、もう少し広いレンジで、ウェブで集客につなげられる本当のプロがいないかを探していました。
いちばんまともなことを言っていたのが、「鈴木です。」のブログを運営していた、鈴木利典さんでした。
当時、鈴木さんは「プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト」を執筆し、かつSEOの専門家としてセミナーを開催されていました。
面白かったのは、鈴木さんは一歩引いて、SEOのさまざまな専門家を招いたセミナーをコーディネートされていたことでした。
結果が出ればなんでもいいという他のブロガーに比べて、黒いモノには黒という姿勢にも共感が持てました。
鈴木さんが当時開催されていたセミナーのうち、私が出席したのは下記の4つのセミナーです。
※過去のセミナーですので、現在は募集していません、ご注意ください。
・第2回 初心者向けブログアフィリエイト&SEO勉強会
講師:敷田憲司さん 開催日:2016年5月15日
・コンテンツSEO はじめの一歩 ~収益アップに効くオウンドメディア立ち上げ方法~
講師:敷田憲司さん、岡崎良徳さん 開催日:2016年6月12日
・コンテンツSEO 第2段 ~Webメディアとライティングと編集・マネタイズについて~セミナー
講師:敷田憲司さん、岡崎良徳さん、OKPさん、こまめさん、石田健介さん 開催日:2016年11月19日
・コンテンツSEO 第3段 ~読まれる記事と実践的なSEO~セミナー
講師:染谷昌利さん、敷田憲司さん 開催日:2017年4月22日
鈴木さんのセミナーに出ていた人達、本当にスゴい人達だった
鈴木さんのセミナーに出てきた講師の方は、鈴木さんのメガネにかなう、素晴らしい人選でした。
僕が会えなかったホンモノは、ここにいたんだなということもわかりました。
今から思えば、「自分でビジネスをやっている人がいちばん真剣」ということだったんですよね。
講師の方々もそれぞれご活躍のなかで、偶然にも参加されていた講師の方々が書籍を発刊することになったのが、2018年11月20日でした。
同時に2冊も。
講師だった染谷昌利さんや石田健介さんは、#のんくら本 こと「Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]」に、共著者として参加されています。この本の著者は4人いて、のんくら(早川 修)さん、 a-ki さんです。
![Google AdSense マネタイズの教科書[完全版] Google AdSense マネタイズの教科書[完全版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51dku7Y1rTL._SL160_.jpg)
- 作者: のんくら(早川修),a-ki,石田健介,染谷昌利
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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岡崎良徳さんや敷田憲司さんは、#できスタ こと「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」に、共著者として参加されています。この本の著者も4人いて、岸智志さん、そして私もこの本の共著者として担当させていただきました。

できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88 (できスタ)
- 作者: 敷田憲司,岡崎良徳,岸智志,納見健悟
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
偶然っておそろしいですよね。この通称「のんくら本」は、発売前にAmazonは在庫切れで、いまメチャクチャ売れまくっている本です。
染谷さんやa-kiさん、敷田さんに触発されて書店周りをしました。発売当日の様子はこんな感じでした。
togetter.com
SEOを学んだことで、自分に新しい仕事を創ることができた
実際にやってみて、SEOの深い知識やテクニックが追究されるのは、相対的に競合が強いからだということがわかってきました。
検索ニーズはあるけれど競合が少ないテーマを、ビジネス・サービスから創ったらどうだろうか?
僕は、鈴木さんからSEOをはじめたウェブマーケティングについていろんな学ぶ機会をもらったことで、Sランクの人と自分の差がより具体的にみえてきました。
SEO単独では難しいと感じましたが、「ビジネスを創って・ウェブで売ること」には、自分の適性が活かせるかもなと感じました。
そうした経緯もあり、僕は、いま自分の会社で「経営・マーケティング顧問」というサービスを提供しています。
ビジネスやサービスをこれまでから少しだけポジションを変えて、ウェブを主体としたマーケティングの支援をするという仕事を創ることができました。
できスタでは、こうした企業のビジネスとウェブマーケティングをつなぐパートを書かせていただきました。
まとめ
鈴木利典さんには、何か新しいチャレンジする時に本物に師事することで、いろんなチャンスが生まれるんだという経験をすることを教えてもらいました。また、1番最初にSランクの人達を紹介いただいたことで、中途半端な情報に惑わされることなく、前を向いて進むことができました。ありがとうございました。
僕が出席した最後のセミナーから1年半が経過し、鈴木さんも北海道に拠点を移されて、新たなサイトを試行するなどされています。最近出たnoteの記事が優良なので紹介しておきます。
note.mu
敷田憲司さんには、ビジネス立ちあげ初期の良き伴走者として、そして現在ではよきビジネスパートナーとして、さまざまな支援を受けています。どんなことにも一生懸命で、インターネットに対する愛を忘れてはいけないことを教えてくれます。今回の機会も敷田さんからいただきました。本当にありがとうございました。
岡崎良徳さんには、僕が目指すべき先にある、企業とウェブのつなげる方法を教えてもらいました。
セミナー以外の場で何か一緒にできたらいいなと思っていたので、今回の機会は本当に嬉しかったです。
追記:岡崎さんは、なんと12/6に合同会社サイトアクセルを立ちあげられました。ウェブ運営に悩む企業の方々は、下記のサイトをご覧ください。
siteaxel.com
共著者の岸智志さんには、紙媒体とウェブ媒体のライティングを融合した世界を見せてもらいました。新しく出会えたことに感謝いたします。
岸さんは、原稿制作専門会社という、ユニークかつ、みんなが困るコンテンツ制作の支援を行っています。
swh-writer.com
染谷昌利さん、石田健介さんには、新しい世界と出会いをいただきました。
のんくらさんやa-kiさんの完成された本をみて、目指すべき道の遠さを、また教えられた気がします。今後何かで係われることを楽しみにしています。
OKPさん、こまめさんには、登山、カメラ、モバイルPCという、紙媒体出身のキャリアを自分の興味や専門性につなげる形で実践されていて、編集・ライターの能力を活かせる場や方法がある事を認識させてもらいました。紙媒体のライター出身の自分としては、非常に勇気づけられました。
この記事に触発されて、登山&カメラをはじめました。
moognyk.hateblo.jp
think pad購入前に参考にしているサイトです。
little-beans.net
鈴木さんのセミナーでお会いした松村正樹さんには、セミナーが終わった後も、SEOを学ぶ同期として等身大のおつきあいをさせていただきました。色々な形で支援いただき、感謝しています。
www.mm-nankanoffice2.com
また、冒頭のインハウス広報時代に、コンテンツマーケティングの世界を教えてくれたのは、できスタ1冊目の著者である栄前田勝太郎さんでした。
栄前田さんとは、企業とウェブをつなぐパートナーとして、いろいろな道を切り開くことができました。ありがとうございます。
ビジネスとウェブをつなぐノウハウを練り上げる機会をいただいたクライアントのみなさまに感謝いたします。BtoBにマーケティングを持ち込むというのは、クライアントの理解あってのものだったと考えています。
特に、建築再構企画の佐久間悠さんには特別に感謝の気持ちを述べさせていただきます。
最後に、マーケティングにおける最初の書籍を世に出すため、メンバー総出で支援してくれたフリーランチのメンバーのみんなに感謝します。
マーケティングのノウハウをこれまでよりももう一歩、わかりやすい図版に落とし込むことができました。
本当にありがとうございました。
納見 健悟

できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88 (できスタ)
- 作者: 敷田憲司,岡崎良徳,岸智志,納見健悟
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2018/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
できスタの内容については、こちらの記事に詳しく書いています。
www.archikata.net